有機カカオの開発に向けた協力の機会を探しもとめて

2025年5月10日、中部高原ラムドン省ダムロン県ダロン社トン・ハイ（林同省丹龍県達龍社第二村）のダムロン有機カカオ合作社（2025.3.11登記）経営評議員と組合員からなる代表団が、東南部バリア・ブンタウ省チャウドゥク県クアンタイン社トン・タンタイン（婆地淎艚省週徳県広成社新成村）にあるOCAベトニャット公司の加工工場、カカオ農園を訪問し、カカオ栽培とチョコレート製造の経験を学んだ。

ダムロン有機カカオ合作社代表団は、OCAベトニャットの加工工場において、カカオ豆の発酵、乾燥、粉砕、カカオバターの圧搾から、チョコレート、ケーキ、チョコレートキャンディー、カカオパウダー、カカオワイン、ココアビール、その他のカカオ＆チョコレート製品の製造から包装まで、そして無菌密閉型の製造プロセスについて説明を受けた（訳者注：OCAのカカオバターや各製品は日本でも市販されている）。

加工工場を視察後、ダムロン有機カカオ合作社代表団は、OCAベトニャッののモデル有機カカオ農園、育苗場、高品質カカオ品種の実験栽培地などの農園へと移動し、OCAベトニャットの技術者らによる、有機農法の技術、管理プロセス、効果的な害虫予防対策に関する経験を聴いた。

ダムロン有機カカオ合作社組合長グエン・ティー・トゥー・フオン（阮氏秋香）女史はいう：
「今回の視察のなかで、わたしたちダムロン有機カカオ合作社組合員は、新たな技術に触れる機会、先行企業から専門的な生産組織手法を学ぶ貴重な機会を得た。これにより、合作社組合員たちもまた、合作社における生産の発展、加工への投資、製品の多様化、そしてダムロン産カカオ豆の価値向上に向けて、明確な方向性を持つことができるようになると考える」。

ダムロン有機カカオ合作社による今回のOCAベトニャット公司視察は、合作社にとって、その経営能力の向上や地元の特産品開発の重要性に対する意識向上に役立つだけでなく、バ​​リューチェーン（価値連鎖）に沿った有機カカオ製品開発に向けたつながりや方向性を示す機会、さらにはラムドン省のダムロン有機カカオ合作社とバリア・ブンタウ省のカカオ生産・加工部門、特にOCAベトニャット公司との将来的な協力の機会を提供するものでもある。ダムロン有機カカオ合作社の事業計画によれば、ことし2025年、ダムロン有機カカオ合作社は、ラムドン省ダムロン県内において、25ヘクタールのカカオ大区画圃場（trồng 25 ha, tập trung）を構築する予定である（翻訳ココマデ）。以上。